その人は豊かに実を結ぶ。
(ヨハネによる福音書15章5節)
今年度も半分の歩みを終えました。霊泉幼稚園も加盟しているキリスト教保育連盟から与えられた年主題「つながって~今、わたしを生きる~」を今一度思い起こしてみたいと思います。4月の園だよりで私は「今はつながることが難しい世界となってしまいました。」と記しました。一時のコロナ感染の拡大は収まりつつあるようですが、コロナの問題も決して出口は見えていません。それだけでなく、止まない戦争、政治と宗教の問題、生活を直撃する物価高・・・人間同士を分断してしまうような課題が噴出してきているように見えます。今月の聖書の言葉はまさしく「つながって」を今一度思い起こさせる言葉です。前後の箇所をもう少しご紹介します。
わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。
大切なのはイエスさまが「私につながっていなさい。」と自ら手を差し出していることだと思います。その手はすでに伸ばされていて、私たち人間の側が手を伸ばすのをイエス様は待っておられるということです。手を伸ばすための資格などはありません。必要なのは、ただその手を伸ばすことです。幼い子どもたちはただただ触れ合いやつながりを求めてきます。幼子のようにイエスさまという存在に向かって手を伸ばすことが今大切なのかもしれません。そして、伸ばした手と手がつながっている時、そこに豊かな実りがあるのだと信じていきたいものです。
園長 山田原野