霊泉幼稚園

12月の聖書の言葉

さあ、ベツレヘムへ行こう。  (ルカによる福音書215)

学校と保育園や幼稚園の大きな違いの一つと言えば、保護者が子どもを迎えに来るということですね。私は保育園の時、園バス送迎でしたので両親のお迎えを待ちわびていた記憶はありません。けれども、年長の時のお泊り保育の時、一晩保育園に泊まった日の朝、母が迎えに来るのを今か今かと待っていたことをおぼろげながら覚えています。母からも保育者からも「一晩寝たらお母さんが迎えに来てくれる。だから頑張ろう。」と言われていたからだと思います。

保護者のお迎え待つ子どもたちの姿は実に様々です。自分の遊びに夢中でまったく気にしていないように見える子、不安そうに待っている子、4、5歳になると「今日は◯時に来るって言っていたよ。」と教えてくれる子などなど。待ち方はそれぞれですが、自分が迎えに来られることを今か今かと待っている気持ちはみんな共通です。

救い主(イエス・キリスト)が約束通り私たちのところに来てくれた、クリスマスの喜びはここにあります。イエス様が降誕するまで人々はずっとその時を待っていたのです。待っている時の気持ちは保護者のお迎えを待つ子どもたちと同じだったのではないでしょうか。

普段は我が子に安心を与える存在である保護者のみなさまですが、クリスマスの時はさらにお子様に与えることばかりになってしまうことと想像します。でも、クリスマスの喜びは疲れを覚える人たちのところへ真っ先にやってきました。ですから、この場では子どもたちではなく、忙しい保護者のみなさまのところへクリスマスの喜びが来るようにお祈りします。

園長:山田原野

 

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