霊泉幼稚園

宗教と音楽は切っても切れない関係にあります。キリスト教会では、昔から教会に集った人々が「声を一つ」にして歌うことを大切にしてきています。旧約聖書の時代、イスラエルの人々がエジプトで神さまの大いなる力によって救い出された時、自分たちを救った「主なる神さま」をほめたたえたことにまでさかのぼることもできますので、キリスト教と音楽の関係はとても長いと言えるでしょう。

キリスト教主義である霊泉幼稚園でも、賛美歌を歌うことは大切にしています。礼拝において歌を歌うということは、一人一人が孤独な礼拝をしているのではないと考えます。共に歌を歌うことによって、実は互いに語り合っていると言っていいはずで、礼拝には礼拝者相互の非言語的なコミュニケーションがあるのです。(それは信者であるとか、ないとか関係なくです。)「心からほめ歌う」それが礼拝であり、そういう礼拝があれば、辛い時や悲しい時も礼拝によって前を向くことができます。

ちょっと唐突ですが、歌手・俳優の星野源さんの「アイデア」という歌がありますよね。私はこの歌の“雨の音で歌を歌おう”という歌詞がとても好きです。悲しみや不安を象徴する雨、この雨の音で歌を歌おうよ、というメッセージに励まされます。聖書を紐解けば、イエス様は罪悪感や挫折感で打ちひしがれる弟子たちの前に現れ、弟子たちを癒やし、再び立ち上がる力を与えられました。不安な時こそ神様が共にいてくれるはずです。課題を抱えながらも、前向きに朗らかに歩んでゆける、そんな霊泉幼稚園になれたらいいな、と思います。

記:園長 山田原野

 

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