6月の聖書の言葉
探しなさい。そうすれば、見つかる。
(マタイによる福音書7章7節)
6月の聖書の言葉も、イエス・キリストが人々に語った言葉として伝えられているものです。この言葉の前後は以下の通りです。
「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」
ほしいもの、やりたいこと、みなさまたくさんあると思います。けれども、もっと心の内を見つめ、自分が本当に欲しいもの、望んでいるものは何かを真剣に考えてみてください。パッと思いついた願い、それは本当に求めているもの、探しているものでしょうか?この言葉は切に求めるなら神様は与えてくれる、という意味であって、神様に願えば何でも手に入るということではありません。
翻って、子どもたちの保育や教育を考えてみたいと思います。例えばですが、子ども同士でおもちゃの取り合いが日々起こっています。まずは、保育者はケンカにならないよう間に入ることでしょう。また、おもちゃを増やしてケンカの原因をなくしていくこともするでしょう。けれども、取り合いは収まりません。そこで、どうするかです。困った子とレッテルを張ってしまうのか、おもちゃの取り合いの裏に見えない何かあるのではないか、と原因を探るのか。子どものいわゆる問題行動の背後にあるものは、往々にして子ども自身のストレスであったり、愛着の希求であったりします。私たちは言葉にできない子どもたちの思いや願い、そして本当にその子自身に必要なことを真摯に探していきたいと考えています。
記:園長 山田原野