霊泉幼稚園

わたしの恵みはあなたに十分である。

            (コリントの信徒への手紙Ⅱ129)

 新約聖書の後ろの方に「◯◯の信徒への手紙」と題された手紙がたくさん出てきます。これらのほとんどはパウロという人物が書きました。パウロは熱心に宣教し、各地に教会を建てていきました。自分が離れた後、自分の建てた教会に向けてたくさんの手紙を書き送ったのです。これらの手紙が、後に新約聖書の中に残されたのです。

今月の聖書の言葉は、このパウロの手紙からです。私たちから見ればパウロは偉大な人物です。しかし、パウロは「自分自身の内にとげがある。」と語っています。パウロは「このとげが離れ去るように。」とイエスさまに三度熱心に祈ったそうです。しかし、パウロのとげがなくなることはありませんでした。その代わりに、パウロの祈りに応えて与えられた言葉が

「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ。」

でした。これは大切なキリスト教の考えです。当人さえも不必要に思えるものでも、実はイエスさまにとっては十分な恵みを与えているのです。弱さがない、欠点がないということではなく、弱さや欠点を持っていることを含めて、恵みは十分だというのです。そればかりか、実はその弱さを通して力が発揮されるというのです。

人間の目から見たら欠点であっても、イエスさまの目から見れば恵みなのです。だから、霊泉幼稚園では、まず「ありのままを受け止める」のです。それは欠点ですらも、神さま、イエスさまがその子に与えた恵みだからです。もちろん実際の生活もありますから、年齢が上がるごとに指導して直していくことはあるでしょう。しかしその際も、「この欠点があるからあなたはだめ。」というような、そんな指導の仕方はしません。欠点すらも含めて、神さまが与えたその子自身だからです。

記:園長 山田原野

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